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幸福偏執雑記帳
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以降更新はindexで行います

No.1796

あざらしは結構創作においてリアルさをことさら求めてないのかもしれないなあとは思う。
特に人の描き方については……。

上手く言えないのだけど、人物の描き方(デザイン的な話ではなく作劇の中での「キャラクター」性、性格とか言動とか)について考えてみたとき、デフォルメしたうえで理想の人物像に倒してくのってそんなに悪いことなのかなあ、とぼんやり思うことがある。
ここはたぶん「物語全体のデフォルメ具合」にも関わるから難しい問題なのかもしれないけど、やや盲目的なまでに人に優しく理想に向けて邁進するタイプのキャラクターを「現実味がない」とか「いっそ狂人では?」とかなんかそういう「ありえない」という受け止め方に結構心痛めてるあざらしがいるな……と気づくなどして……。
もちろん盲目的なことに関しては否定されるべき側面もあるとは思うのだけど、なんというか善なるものを善なるものと素直に描くことってそんなによくないことなのかなあ……という……。
あざらしもそういうこと言ってしまいがちだから気をつけねばな、とも思うのだけど。

あと、これは否定する意図ではなく単純に意見の違いとして面白いな~と思ったことの一つとして、
「困っている人に打算なく手をさしのべるというのは、『普通ではない』から描けないし描く気にもなれない」
という話をされてる方を見て、なるほどなあ~、としみじみしたのよね。
確かに現実に誰彼構わず手をさしのべるってのは難しいというか、基本無理筋だし不自然ですらある。
ただ、自分はむしろやりたくてもなかなか自分ではできないからこそ理想として描くのだろうな、というのもあって、なんかそんな感じ。
理想は理想であり「ないから描く」のだよなあ、という……。
あるものを描くのは別に自分のやることではないし、なんかこう、創作のなかでくらい気持ちよくありたい、みたいなのはあるかも。
でもたぶん一方で理想だけ追い求めてリアルさがないとしらけてしまう、全く共感というか理解ができない、みたいなのもあるのだと思ってて、そのあたりの匙加減、難しいのだろうな~。

よりよくあれ、世界……。

創作