No.1660
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第13回「白」2024年01月06日
ミルク・リキュールをベースにしたカクテルは多くない。グラスに注がれたカクテルは、カウンターに置かれれば、照明を浴びて冴え冴えとした白さを放つ。
見慣れぬお客様は、グラスとロワさんとを交互に見やる。頼んだ覚えがない、という顔。この店の仕組みを知らなければ尚更。お客様の視線を受けたロワさんが、眼鏡の下でちぐはぐな色の目を細めた。
「あなたの『物語』に、私からお贈りする一杯です」
どうぞ、と言われたお客様が恐る恐るグラスに口をつける。それは、ミルクとフルーツの味わい。お客様の口から物語られた、甘酸っぱくも清廉な「愛」のイメージ。お客様が目を見開く。きっと、その人が何よりも欲していた味に、違いなかったから。
――『イノセント・ラブ』
#[毎月300字小説企画]