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幸福偏執雑記帳
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以降更新はindexで行います

No.167

岸辺露伴は動かない感想:D.N.A(初見)。
最初の方の展開はなんかぞくぞくする感じだったけど、こう……ちょっといい話っぽい、あったかいまとまり方をしていたなぁ……。連作の終わりに相応しい後味のお話だったなと思う。
やっぱり演出の妙なんだよな~。画面の作り方が相変わらずうまい。今回のヘブンズ・ドアーは人をそのまま本にしてしまう感じで、その本の形も人それぞれ(泉ちゃんが雑誌の形をしている……!)のもよかった。太郎くんの本は途中の黒塗りのページを経て、紙の色が変わっているところとか、仕掛け絵本とかほんとにね……ああ……ってなる……。
何と言うか、不思議をある程度不思議のままにしておいてくれるお話であったのもよいところだと思っていて、結局どこからどこまでが「偶然」なのかよくわからないんですよね。露伴先生は「普通」というのは何か? と問いかけたうえで、その「普通」を懐疑する態度を崩さないのが良きところだなあと思っている……。
それにしても、ある意味泉ちゃんは失恋を「していた」のかもしれないなあ。実際のところ泉ちゃんの求めていた「太郎くん」は既にそこにはいなくなっていた……きっとあの瞬間には死んでいたのだろうなということ……。ハッピーエンドっぽい物語の筋書きの側で、ちょっと切ない後味なのが素敵だなと思うなどしている!畳む

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