No.2116
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あなたの傍らに物語を。
NOWHEREにブランクを。
元々あざらしは原作ゲーム『四月馬鹿達の宴』に魂を焼かれた身なのでその辺りの思い出補正はありつつ。
これまでのあざらしのびたんびたんっぷりは >>1938 >>1969 辺りを見てほしい。
というわけで行ってきました、鹿児島市中央公民館! 素敵な建物~!
そして看板! わーい!!
このイラスト本当にめちゃくちゃよく、このイラストを見た瞬間に「行かねば」ってなったんだよなあ……。
そして、一日目の夕方からの回を観て、そこからのバックステージツアーに参加してきたんですが。
もうね~~~~、やっぱり舞台っていいな! ってなる!
舞台という切り取られた空間の上に、世界を一つ作るということ、現実の人の体を借りて物語世界のひとたちをその空間に生かすということ。
元より『四月馬鹿達の宴』って「物語世界」を描くお話であり、いつだって人の傍らにある物語(この場合は「story」ではなく「narrative」)の話である、と思っているのだけど、それこそ今回の二次創作としての舞台というのはかつて語られた『四月馬鹿達の宴』という物語を再構成する行為であり、その再構成自体が最高にnarrativeだよな……って!
そのありさまをこの目に焼き付けることができただけでもとびっきりハッピーなわけだけど、中身も本当によかった。よくこの物語を語り直して三時間にまとめたなあ、ってのもそうだし、原作のあのちょっととぼけた味わいも、それとは裏腹な切実さも、ぎゅっと詰め込んで、遊び心も振りかけて。
ラストのバス停の一シーン、あれは原作にはないはずのシーンだけど、でも、「この舞台では」そう収束するのだということが、とても、とてもよかった……!
ちなみにあのバス停、さいはて町行きらしいっすよ。よすぎる。
ピー子、テツロー、マナみのメイン三人、素敵だったな~~~~!
徹頭徹尾とぼけた掛け合いをしながら、時々どきりとするような言葉を投げかけてくる、という原作のその「手触り」を大事にした上で、舞台の上を生き生きと縦横無尽に駆けていく感じ、本当に嬉しかった! 最高~!
いつかまた、自分が彼らを忘れても、約束の通りに彼らはきっと会いに来てくれるだろう。ふと振り向けば、彼らは傍らにいて、冒険の旅をしているだろう。そう確信させてくれるだけの存在感があったと思う……。
あと個人的にゲームでテツローの固有技「走馬灯駆」をめっちゃ多用してたので、剣を受け取って走馬灯してくれたのめっちゃ嬉しかったな……w だって強いもんあれ……。
それから「あなた」。
原作ではプレイヤーの分身で多くを語らないやつ(でも結構ノリいいよね……)だけども、この解釈めっちゃよかったな~。
現実世界における会社員としての「あなた」と物語世界の「あなた」ってゲーム中でもビジュアルが異なってたはずで、それを演じ分けるというか、現実世界で少し抑制的で憂鬱さを纏った風でありながら、物語世界で「こえ」を失いながらも無邪気に振舞う感じがすごく……すごく、よくてねぇ……!
心の底からこの冒険の旅を楽しんでいるからこそ、「だからこそ」その選択をしていくのだ、ということが伝わってくるというか。
天使子ちゃんとの掛け合いと、オチも素敵だった。そうだよねえ、「あなた」もまた、かつて物語る者であったのだから……。
バックステージツアーでいいお写真いただきました。ありがとうございます!
あとあざらしはやっぱりアマシロさんが好きなんですが、アマシロさんめっちゃよかったな~……。
確かにゲーム中でも最初はウェザフィールド探偵局の屋上にいるけどああいう登場の仕方あるぅ!?
こちらバックステージツアーで見せていただいたウェザフィールド探偵局(とアマシロさん役の方)になります。マジでこれに乗って出てくる。ウケる。
ただ、その後に、NOWHERE/勇者シャハタプフとして現れるアマシロさんが、同じように、でも今度は「積み重ねられた本の上」に現れるのにぞくっとした。うーん上手いぜ。
胡散臭くて胡乱なひと、であり、同時に「NOWHERE」として忘却を望む勇者であるということ、がじわっと効いてくるんだよなあ。
イトマキさんが「謎は謎のままであれば忘れられない」っていう旨の台詞を言っていたけれど、しかし忘却を望むアマシロさんは「探偵/謎を解くもの」のかたちをしており、テツローくんもアマシロさんの弟子であるのだな、ということを噛み締めてしまう。
謎を解かずにはいられない、けれど解かれた謎はもはや忘れ去られていく。
それでも、それでも。というメッセージというかね……。
それこそ「世界の謎そのすべてを解き明かすまで」旅は続くのだし、「続いていく」ということに希望があるのだよなぁ!
あとアマシロさん、衣装の左腕に房ついててかわいいね~って思ってたけど、勇者服でめっちゃ裾にしゃらしゃら房ついてて「そこから千切ったのん?」ってなった。(千切ったんじゃないよ)(ただそう、勇者シャハタプフとアマシロが地続きなんだってのを感じる衣装のつくりでぇ……)
マツリヤさんもほんとすごかった。
なんか、ゲーム中だと変なおじいさんだなあ、って感じなんだけど、それが生身で演じられると「いやっ本当に変で厄介なジジイだな!?!?!?!?」ってなるのめちゃくちゃ面白かった。ゲーム内のドット絵でイメージされているものと、実際に人間が演じているものの違いをパワーで突き付けられるよね。好きです。
パワーがあるからこそ、だからこそ、の悲哀というか……、その熱もまた「既に失われたもの」の残滓であるというか、己がやりきれなかったことを「あなた」へと託していく人なのだよなあ、というのを感じて胸がぎゅっと締め付けられる思いがするのである。
あのあたり、ゲームとは流れがかなり違ったと思うんだけど、あの演出は上手かったと思うな~~~~!
それから、そう、シルクちゃんね……。
劇中で謎めいたやり取りをしながら、最後の最後に「あなた」たちの前に立ちはだかってくるんだけれども。
あの、ラストバトルの感じが本当に良かったな……。
「あなた」とシルクちゃんは表裏であり、ただ、これまでの旅で導き出した答え、そこに物語があるということの「楽しみ」。
それはシルクちゃんの望む永遠ではないかもしれない、本当にひと時の夢かもしれない、それでも、「でも、いい夢だった」と言い切るためのお話なんだよなぁ~!
ちなみにあざらしの回は空想塔がトラブルで出てこられなかったので、このお写真は後で見せてもらったもの。見たかったな~!
それにしても、最初と最後が「ああ」なのが本当に……本当にね……。素敵な幕切れだったと思うよ……。
脇を固めるひとたちも、その配置を含めて嬉しかったなぁ。
必ずしもゲームと同じではなく、でも「それでいい」のだよね、語り直しであり、この舞台の上での「役割」であるのだから。
回転する舞台で「あなた」が彼らともう一度出会っては別れていく演出すごかったなぁ……。
いつかは忘れ去られてしまうであろう、けれど、確かにそこにいた彼ら。
振り返ってみれば楽しかった、そう思わせてくれるだけの人々であったことよ。
きゃーーーーDr.チキンヘッド~~~~♡
パンフレットも本当によかった~!
キャンプ中の四人の図がめっちゃかわいく(こちらはポスターの絵の方によるもの)、あと裏は作中のマップを描き起こしたものなんですが、こちらのマップを描いたのがどうやらシルクちゃん役の方らしく(衣装も基本はその方らしい)、すげーーーーとなる。
クリアファイルも買ったから、一緒に大事にとっとこ……。
畳む
本当に舞台で見られてよかった。
この熱量を直接浴びることができてよかった。
鹿児島まで飛んだかいがあったな~!
(あざらしは千葉の人間です)