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シアワセモノマニア
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ハッピーをお届けする空想娯楽物語屋

遊び259件]6ページ目)

アフターグロウ・アフターイメージ

afterglow:余光、残光
afterimage:残像
その面影を忘れたとしても、きっと。
残り続けるものは、ある。

■シナリオ
・Side: 鏡 八千草 >>2128
・Side: 根林 久雄 >>2129
・Side: 犬見 勇 >>2157

■蛇足
・絵 >>2158
・漫画 >>2610
・作るときに考えていたこと >>2132
・シナリオに書いてないこと >>2155
・あとがき >>2160

#[TRPGシナリオ]
#アフターグロウ・アフターイメージ

遊び

鏑木 健太/『庭師は何を口遊む』HO1・ネタバレ含設定

CoC6版『庭師は何を口遊む』のネタバレを含みます。


STR:9/CON:10/POW:18/DEX:9/APP:17/SIZ:16/INT:11/EDU:18

40歳、男性。1月16日生まれの山羊座。
警視庁特殊犯罪捜査零課、現チーフ。
他のメンバーと違い目立って突出した能力はないが、「堂々と立ってるだけなら得意だぜ」と豪語し、自分以外のメンバーができる限り自由に動けるよう、裏方として面倒ごとや様々な手続き、各所との繋ぎを一手に引き受けるタイプのリーダー。
公言はしないが、的場の「後釜」としてその座に収まったという意識があり、的場ほど上手くはやれない、という劣等感を内心に抱いていた。
しかし、自分ひとりでは上手くやれない分メンバーの能力と人格を心から信頼しており、メンバーのために「チーフ」として胸を張ってみせ、いざとなればメンバーのために腹を切る覚悟を固めている。
『庭師』を巡る一連の事件の終了後も、変わらず零課のチーフとして三人を率いて日々様々な事件に向き合っている。
イメージカラーは銀、薄青。

■外見・服装
186cm、痩せ型。
日本人離れした手足の長さ、すらりとしたスタイルを誇る。
生まれつき肌の色が白く、白髪交じりのアッシュグレーの髪に、角度によっては銀にも見える灰色の瞳と、体つきも相まって異国の気配を漂わせている。
また、顔立ちも極めて整っている部類で、黙って真顔で立ってさえいればクールで切れ者な印象を与える美男。
視力が低く、アンダーリムの眼鏡は手放せない。車に乗るときなどのために度入りのサングラスも携行している。
仕事の際に着ているシャツやベスト、スーツの上下、コート、人前では常につけている革手袋まで真っ黒なのが特徴。
ただし、三年前の事件以前は他の色の服も着ており、当人なりに「喪に服している」ことを意味している。
事件終了後、相模原の葬儀を終え、謹慎が明けたことで本人なりに何かが吹っ切れたらしく黒ずくめをやめるのだが、それはまた別のお話。
全体的に色素が薄いため日向に出るときには日焼け止めと無骨な日傘が手放せないのだが、黒ずくめで黒の日傘を差してる色素の薄い綺麗な顔の男、かなり吸血鬼然としている。
冬場はキャメルの長いマフラーを身に着けている。これは相模原から誕生日プレゼントにもらったもの。
また、服に隠れて見えないが、チェーンに二つの指輪を通して首から下げている。ついぞ相模原に渡すことのできなかったそれをどうするかは、まだ考えていない。

■人となり
一人称は「俺」。東京下町訛りが混ざったラフな喋りが基本だが、仕事の話をするときは言葉を選びながらきっちり喋る。目上には雑な丁寧口調。努力はしているが正しい敬語を使うのは苦手。
口と態度が悪く、外向きには「取っつきづらい」「恐い」「上から目線」という印象を与えるが、本人が身内と認めた相手には親しみやすい本性を見せる。本来の精神年齢は小学生並みで、お調子者のきらいがある。よく零課の執務室に執務と無関係のガジェットを持ち込んでは鏡さんに怒られている模様。零課の執務室には、鏑木に向けた「焼肉禁止」「スルメ炙り禁止」の張り紙がある。
身内に全幅の信頼を抱き、己の掲げた理想のために愚直に邁進できる、クールな見た目に反した前向きな熱血漢。
とはいえ警察官としての歴も長いだけに「理想」は「理想」でしかないことはよくよく理解しており、現実との折り合いをつけられないほどの直情径行ではない。
メンバーをはじめ、「きちんと話をする気のあるやつ」の話はきちんと聞いたうえで、寛容に振る舞う。何ならあの猪狩にすら鷹揚な態度を見せるため、メンバーからは「チーフは猪狩に甘いのでは?」疑惑が生じた。そうかも。ともあれ、できる限り相手の言葉を尊重しようとする姿勢があるため、PL一同から「全肯定チーフ」と称されていた。やや悪口っぽい響きなのも含めて大好き。
また、喋る時には「情報」と「与えられた情報で推測できること」と「自分の感想」を明確に切り分けるように訓練しており、そのため前者二つをしゃべってるときだけ妙に理性的に見える。感想が入ると急に小学生になる。
人前では堂々と振る舞ってみせるためプライドの高い鼻持ちならない奴、という印象を与えがちだが、これは意識的にそう見せているだけで、本人は身内のために頭を下げることは全く苦でない。ただ、「下げる頭は高い方がいざって時に効果的だからな」とのこと。
PC1なのでPOWが高く「精神力が強い」とされるものの、後述のトラウマからくる恐怖症を抱えているなど、決して言葉通りに「強い」わけではない。
ただ、恐怖を押し殺し、逆境でも胸を張ることをやめず、ひとたび折れてもただでは折れない、という「我慢」と「虚勢」の方向性のひと。「耐えられてしまうから耐えるのが当然」になっているきらいはあり、あんまりいい傾向ではないので少しずつ矯正できるといいね。

■能力
身体能力は警察官としてはやや低い方に属する(STR/CON/DEXがぱっとしない)。
思考能力も高いとはいえない(INTやや低め)。
ただ、「思考の瞬発力が低い」半面、考える時間を与えられさえすれば、物事を筋道立てて考えたり、情報をまとめて提示することは得意な方。また、メンバーの中でも警察官としての経験を積んでいるため、事件に直面した際に、経験則から来る勘の鋭さを発揮することはある。
と、言い訳をしつつ、実際のところはプレイヤーがリアルアイデアを振り回していた気もする。気のせいだよ。
特技といえるほどに極めている能力としては心理学と精神分析。
心理学はPC1秘匿特記でボーナスがあるためだが、設定上は子供のころから「人の顔色を窺う」能力が高く、警察に入ってからそれを己の長所として認め、改めて体系的に学んだ、としている。そのため学問的な心理学知識も豊富で、その辺りの話を振られると急に饒舌になる。なお、話を振られることはない。得意分野は犯罪心理学。
精神分析も心理学を学んでいく過程で身につけたもの。相手から目を逸らさず、その異変を察知して声をかける力、程度のものと認識している。なお本編で発揮されることはなかった。よかった。
とはいえ、鏑木をチーフたらしめているのはこれらの能力そのものよりも、そこにいる人を心から信頼し、前を向き続けるという根本的な姿勢な気はする。

■弱点
虐待のトラウマからくる接触恐怖症を患っている。あくまで「そういう性質」なので狂気としての恐怖症とはまた別で、ただ、人間に直接触れる・触れられることが困難。当人曰く「そこから肌の上や内側を這うようなヤな感覚がする」とのこと。
この辺りは神童さんの尖端恐怖症に近く、己の精神力である程度耐えられるが、特に調子が悪い時はパニック発作に陥るため、人の多い場所・接触が避けられない場所は可能な限り避ける。
ただ、この恐怖症は「自分を性的な対象と見ていない」と鏑木が信じられる相手に対しては緩和される。少なくとも零課の面々、(本編開始時の)的場に対しては触れられても過剰な拒絶反応を示さない。
また、当人曰くの「ぬるくて血が通ってるもの」は人間ほどではないが苦手。つまり愛玩動物であろうとも避ける(見るのは好き)。なお、「ぬるくて血が通ってるもの」ではないが、爬虫類や虫は気持ち悪いから苦手。
実際の接触を伴わなくとも「性的な目で見られる」ことが極めて苦手なのだが、この見目なので相当苦労していた。少しでも「そういう」目的で近づいてきたと鏑木が判断した相手には苛烈に接する(この辺りの判別にも心理学が役に立つ)。
また、三年前から精神的なものからくる味覚障害を患っているため、食べることがあまり得意ではない。なので知育菓子が好きなのは「味がわからなくても楽しい食べ物」だから、だったりする。ただ、この味覚障害は本編終了後からゆっくり回復傾向ではある。とはいえその前から少食気味で、人と一緒にいないと食事がおろそかになるのはそう。

■来歴
生まれは東京都内。卓の間に墨田区じゃないかって話になったのでそうなった。ありがとうアサツキさん。
物心つく前に父親が蒸発し、母親に育てられた。育てられた、といっても元々ネグレクト気味であり、情緒不安定な母親の顔色を見ながらなんとか命をつなぐような有様であったが、中学生の辺りで虐待が苛烈したため限界を感じて家を飛び出した。
寄る辺もなく、特定の相手とつるむこともなく(不良仲間の下に一時的に身を置くことはあったが長続きしない)、非行を繰り返す日々を送っていたが、とある警察官に補導され、事情を知ったその警察官が手を尽くしたことで保護された。調査の結果虐待の事実が認められ、家とは縁を切り、施設に身を寄せながら更生の道を歩んでいくことになった。
高校卒業後にそのまま警察官の道に進んだため、学歴は高卒。周囲となかなかうまく折り合えず、様々な部署を転々としていたものの、零課の立ち上げにより的場の下につき、その後的場の後を継ぐ形でチーフに収まり、今に至る。
非行少年時代に警察官に「見出してもらった」ことで更生できた、という経験から、鏑木の「警察官」像とは「道を踏み外しそうなもの、あるいは踏み外してしまったものの首根っこをひっ掴み、それ以上の悲劇を防ぐことができるもの」という認識で、理想論とはいえこの理想を持つものは一人でも多い方がいい、と思っている。
なお、恩人である警察官とは現在も交流があり、時折飲みに行ったりしている。
この経歴について本人は「俺は抜群に運が良かっただけで、そういう奴はごまんといる」「だから、今度は俺が、俺ほど運がよくない奴に手を伸ばせたらいい」と語っている。POW高い(=幸運が高い)からね。

■秘匿:相模原涼との関係性
弊陣の相模原涼は零課の中では最年少であったと設定している。小柄ながらパワフルで積極的な女性。
鏑木が相模原と付き合い始めたのは零課に入ってから。なので「恋人」としての交際期間はそこまで長くない。
それ以前、所属部署が異なっていたころから交流はあり、当時は部署間の折り合いの悪さも手伝って、お互いへの印象は最悪。実力は大したことないのに対外的にやたら尊大に振舞う鏑木と、その鏑木に全く物おじせず言いたいことを好き勝手言う才気に溢れる相模原、という関係性を想定している。
ただ、当時から印象は悪いながらも鏑木は相模原を認めてはいて、また年齢や経験に差がある相模原を侮ることは全くしていなかった(これは相模原への好意とは無関係に、鏑木が「見た目や年齢で相手を判断しない」ことを己に課しているから)。何だかんだこの頃から内心「おもしれー女」って思っていたのだと思う。
その後所属を同じくしたことで、当初こそ犬猿の様相を見せていたが、今まで見えてなかったよい部分を見出し、それぞれの考え方や信条への理解を深めたことで互いに明確な好意を抱くようになり、結果として交際に至った設定。
(とはいえ、鏑木は前述の弱点特徴があるのでそこからも紆余曲折はありそう)
零課においては、交際を秘匿していたためいっそ他のメンバーよりも仲は悪く見えていた気がする。特に鏑木は鏡さんとの距離が妙に近いので(これは単に適度に塩対応してくれる鏡さんに懐いてるだけ)、見えないところで相模原から足を踏まれていた可能性も高い。
仕事休みに鏑木の車でデートに出かけたり、鏑木の部屋で穏やかに過ごしたりする関係。そのため、鏑木の部屋には相模原の私物がそこここにあり、今もなお片付けられておらず、相模原の喪失が心の傷となっている鏑木が家に帰ろうとしない要因になっていた。
これら相模原の遺品に関しては、本編終了後に「焼肉のおごり」と引き換えに零課メンバーを呼んで一緒に片付けようとしている。自分一人ではやっぱり触れづらいので。あと相模原の話をきちんとしたいので。
なお、相模原の死に関しては本編中に鏑木がそうしていたように、確かな心の傷であり、またそれを別の何かで埋め合わせる気は全くないが、一方でその死に囚われたままでいたくない、という思いが強い。『庭師』を執念深く追い続けたのは、「相模原涼の喪失を俺自身が認めるための戦い」であり、「相模原たちを殺し、俺ら零課をコケにした『庭師』に目にものみせてやらねば気が済まない」からであった。
「死んだらそれで仕舞いだ。だから、『涼が事件の解決を望んでる』なんてこと、言えるはずもねえよ」
「何もかも、何もかも。俺がごくごく個人的な感情で『決着』を望んでた、ってのは認める」
「ただ、少なくとも『俺が知ってる涼』は、俺が弱音を吐こうものなら『女々しいこと言ってる暇あったら手を動かせハゲ』って情け容赦なく脛を蹴ってくるようなやつだった」
「だから、振り返ることはあっても、立ち止まってるわけにはいかねえよ」

■プレイヤー的なコンセプトの話
・やったーーーーシナリオに許された未亡人だーーーー!!!!
・アンナチュラルの中堂さんとMIU404の伊吹さんを悪魔合体してあざらしの手癖を加えたら、結果的に対消滅してあざらしの手癖しか残らなかったことがよくわかります。アンナチュラルとMIU404はいいぞ。ラストマイルもよかったね……。
・「未亡人」ということは喪失の痛みを抱えた人であり、それ以前にきちんと「人を愛する・愛されることを知ってる」人でもあるということなので(これは秘匿にも書いてあったし……)、ストレートなあざらし的愛の人です。
・ただ、そこで「人と愛し合うのが困難な特徴を持ちながら、それでもひとりの人を愛して結ばれていた」の文脈をやりたがるのがあざらしなんだよな(頬杖)。
・鏑木は灰色~銀色の目をしてますが、デザインコンセプトの一つに「銀の弾丸」(解決が困難な諸問題を一撃で解決するような万能な解決策、の意味だけどここでは本来の「霊力で魔を撃ち抜くもの」程度のつもり)があり、文脈として完全にそれを貫いてて「わあ」ってなってました。そこでクリティカルするぅ?
・名前の「鏑木」も、CoC命名用ネームプールから取ってきたものではありますが、「鏑」の字からくる「鏑矢」のイメージを意識してます。鏑矢って「矢」ではあるけど、相手を害するものではなく、「はじまりを告げるもの」「邪を祓う音色」なんですよね。
・長い夜から夜明けに向けて歩んでいく人にしたかったので、煌めく星の銀色と夜明けの薄青がイメージカラーです。
・タロットカードの「教皇」あるいは「星」のイメージです。これは後で他のPCの話と一緒に別にまとめるので詳細はそちらに書きますが、「皇帝」ではない辺りがあざらしのチーフ像……って感じです。
畳む


ふせったーの写しなのであとで修正はしたい。

#TRPG
#[TRPGネタバレ]

遊び

アフターグロウ・アフターイメージ/作る時に考えてたこと

シナリオを作るにあたってぼんやり考えていたこと。

以下はCoCシナリオ『庭師は何を口遊む』のネタバレを含んでいます。

・それぞれのメンバーの特徴を生かしたシナリオにしたい
 →鏡さんは「器用さ」をデータ的にわかりやすくしたかったので「DEXでの代替判定」を可能とした。
 →根林さんは「メカニックとしての腕」を見たかったのでハッキング勝負の時に単純な〈コンピューター〉の能力だけでなく〈電子工学〉がプラスできるようにした。
 →犬見さんは本編で見られなかった〈挑発〉をガンガン使うシーンが欲しかったのでシンプルに〈挑発〉の使いどころをご用意。ロストしないがちょっとドキっとするくらいの塩梅、かつオープンダイスなのでどこぞで見たような援護を用意。

・本編で見られなかったシチュエーションいれたい
 →その中でも「子供に対する零課の面々」をやりたかった
  →結果的に「子供の鏑木」が出てきているが、別にそれが鏑木かどうかにかかわらず「子供を出した時にどう対応するか」が見れてハッピー。
 →代わりに鏑木本人との会話シーン減ってない? それはそう。今度は四人でわちゃわちゃするのもやりたいな……。

・鏑木の過去に関わる話ではあるけど自分語りに終始しないようにする
 →主人公は! あくまで! 来てくれたメンバーたちなので!
 →蛇足は書いてるけどまあまあ。

・鏑木一人で終始しない出来事であってほしい
 →「三人が関わらないと解決できないこと」である必要がある
 →モチベーションとして念のため「他人に危害が及ぶ可能性がある」を提示する
  →でも「鏑木が大変」だけでもだいじょぶではあったかも。
   積極的に解決に向けて動いてもらえて嬉しかったな……。
畳む


#[TRPGシナリオ]
#アフターグロウ・アフターイメージ

遊び

シキ

「やあ、スミ。ようこそ、迷冥市役所都市伝説課へ。ボクのことはシキって呼んでくれると嬉しいな」
「……ここでの仕事の中で、何かが見いだせるといいね」
「やってみせよう。ボクららしいやり方を、見せつけてやるのさ」

31歳、男性、193cm
初出は『ようこそ!迷冥市役所都市伝説課へ!』HO1。
迷冥市役所都市伝説課職員。
真っ白な髪にひょろりとした長身の職員。いつも目を細めて微笑んでいるが、その目がきちんと開いたところを見た者はいない。
飄々とした雰囲気だが、後輩であるスミに対しては極めて真摯。また仕事にもいたって真面目であり、都市伝説にまつわる相談事があれば、スミと共に積極的に赴いていく。
そこにいる誰かを助けたい、という思いが強いが、「助ける」というのは単にすべての障害を排することではなく、その「誰か」が自分の力で立てるように心を配ることである、という考えを持っている。
有事の際には背丈ほどある青龍大刀を振るう。組み立て式であり、普段は少し大きめの鞄の中に収まっているという想定。強度はなんか不思議な力で保たれている。

■蛇足
モデルとなったのはあざらしのFF14の自機シュライク。
そしてそのシュライクのモデルは『空言ミストノーツ』のトレヴァー・トラヴァースなのだが、しかしそのうち善良な社畜の部分だけが抽出されたので本当にただのいい社畜である。

#TRPG

遊び

アフターグロウ・アフターイメージ/Side: 根林 久雄

CoC6版『庭師は何を口遊む』自陣向けに書いたシナリオ、HO2の根林 久雄さん向け。

※この文面には『庭師は何を口遊む』のシナリオのネタバレが含まれます。


■個別トレーラー
「二人とも、話を聞く体勢になってくれてありがとう」
鏡八千草の話は、不可解ながらも現在の鏑木の状況には合致していた。
しかし、「何故」そうなったのか、そして「どうすれば」解消できるのか。
それらは、あなたでなければ調べあげることは難しい。
鏑木が悪夢を見ようが知ったことではないが、零課の仕事が滞るどころか、
明確な被害が出る可能性を知った以上、見て見ぬふりもできない。

======

■Side: 根林 久雄/特殊ルール

「あなたは天才だ。こと機械に於いて、右に出るものは居ない。」

あなたは、本シナリオにおいて特定の【抵抗表】を振る際、その天才性をもって〈コンピューター〉と〈電子工学〉の合計値/10(端数切り捨て)を能動・受動の値として使用することができる。
あなたは〈コンピューター〉90、〈電子工学〉31のため【抵抗表】に使用できる値は12となる。

======

さて、根林 久雄さん。
あなたは今、零課の資料保管庫で鏡さんと向かい合っています。
あなたの傍らには犬見さんもいます。

鏑木? 鏑木はですね。
鏡さんがお二人を呼んだ時に「何なに? 何の話?」ってのこのこ寄ってきたんですが。

「チーフは仕事が溜まっているでしょう。そちらを済ませてからにしてください」

と、鏡さんに一刀両断され、すごすご自席に戻っていきました。この班の力関係がよくわかりますね。

ともあれ、鏡さんはいたって真剣な――緊張感に満ちた表情で、あなた方に向き合っています。
どうも、いい話ではなさそうだ、と、思うことでしょう。

あなた方二人に向けて、鏡さんは声を潜めて話を始めます。

(鏡さんからの宿題の文面を読み上げ)

以下質疑。鏡さんの知ってる範囲でならあざらしが答えること。
適度なところで切り上げること。

保管庫から出たところで、鏑木から声がかかる。

「鏡、犬見、悪いがちょっと今から出てくれねぇか」
「応援の要請だ。近頃多いんだよなぁ」
「俺もちょいと上から呼ばれてっから、出頭してくる」
出頭って言うな。
「根林、二人のサポートは頼んだぜ」

というわけで、零課の執務室には根林さん、あなた一人が残されました。
鏑木から預かった情報をざっと見る限り、普段の仕事に比べたらどうってことはない内容です。
あなたの腕にかかれば、サポートは十二分にできるでしょう。
その片手間に調査をすることも、可能であると思われます。

そう、鏑木が悪夢を見ようが知ったことではありません、が。
零課の仕事が滞るどころか、明確な被害が出る可能性を知った以上、見て見ぬふりもできません。
……全く、あのチーフは、よくよく厄介ごとを抱え込むものです。

シーン変更:コンピューター

【調査項目】
1:鏑木が悪夢を見るようになったきっかけ
2:繰り返す悪夢の噂
3:冬虫夏草に似た性質の怪異

1:鏑木が悪夢を見るようになったきっかけ
鏑木が悪夢の話をするようになったのは、一週間ほど前からだったように思います。
鏡さんも「現実でのここ一週間の不調」と言っていたので、大体間違いなさそうです。
その上で、一週間ほど前に鏑木に何が特別なことがあったか、思い出してみようとします。
〈アイデア〉
基本情報
近頃、あなた方零課は「失踪事件」について調査しています。
これは本来は零課の仕事ではないのですが、他部署の応援というやつです。
事件の概要としては、前触れもなく失踪してしまった男性の行方の調査です。
(その男性の氏名や詳細については当シナリオには無関係のため割愛し、以降「失踪者」とだけ表記します)
失踪者と同様の「前触れのない失踪」が同一の地域で数件報告されていますが、未だその行方はつかめていません。

成功なら以下情報を開示、失敗していたら
〈図書館〉or〈コンピューター〉で追加調査が可能

一週間前、別部署からの応援要請を受け、捜査に当たったのは鏑木と犬見さんです。
失踪者の自宅に赴きましたが、行き先の手がかりを見つけることはできませんでした。

ただ、直前までの生活の痕跡があり、何者かに侵入されたような痕跡もなかったようです。
持ち物も全て部屋に残されており、これらに手を付けられた様子もありません。
それこそ一瞬前までベッドで寝ていて、そこから突然「消えた」かのような異様さだ、と鏑木がぼやいていたのを思い出せるでしょう。

また、失踪者の手帳が鞄の中に残されており、その手帳は既に押収されています。
内容としてはごく普通の仕事のメモとちょっとした日常の記録と思われましたが、失踪から数日前の日付で「ここしばらくずっと嫌な夢を見ている」という記載がありました。

2:繰り返す悪夢の噂
夢、というものにまつわる話はいくつも見つかります。
学術的な話から、オカルト的な話まで。それこそ「前世の記憶が~」とか「運命の人が~」とか、関係ないものもたくさん引っ掛かって辟易するでしょう。

さて、その中で「繰り返す悪夢」に絞った場合、ここ数ヶ月のうちにいくつか興味深い報告があることがわかります。
自分の過去の思い出の風景の中で殺され続ける夢を見ている、そんな報告がSNSにちらほら上がっています。
また、それらの報告の数日後には、ぱたりとSNSの更新が止まっています。
もし、これがチーフと同じ状況だとすれば……?
SANc 0/1

3:冬虫夏草に似た性質の怪異
まず、冬虫夏草とは何か、ということについて調べてみれば、以下のような情報を得られるでしょう。

冬虫夏草/Ophiocordyceps sinensis
冬虫夏草(とうちゅうかそう)は、子囊菌類のきのこの一種で、土中の昆虫類に寄生した菌糸から地上に子実体を作る。中医学・漢方の生薬や、薬膳料理・中華料理などの素材として用いられる。
(Wikipedia『冬虫夏草』 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%86%AC%... 2024/09/26現在)

その上で、調査が可能です。
〈オカルト〉

基本情報
人の精神に寄生する怪異については様々な噂が存在します。
脳の中に入り込み、人間の記憶を読み取り、影響を与える昆虫のような姿のもの、だとか。
実はあまねく人類の意識の中に住み着いており、人類が自覚することはできない存在、だとか。

成功
しかし、「人の精神に住まい、宿主の精神を食い尽くした時点で胞子を撒く」という性質の怪異は確認されていないことがはっきりします。
似たような噂はちらほらありますが、完全に一致する特徴のものは観測されていない、ということでしょう。

失敗
しかし、「人の精神に住まい、宿主の精神を食い尽くした時点で胞子を撒く」という性質の怪異について、なかなか一致する情報は得られません。

(両方調べ終わったところで)
さて、インターネット上でオカルトの噂を調べていると、ひとつ、興味深い噂を見かけます。
何でも今や廃れつつある匿名掲示板の片隅に、「猫の写真一枚で何でも教えてくれるスレ」が存在するとか。
その噂自体がややオカルトじみてますが、現時点で他に頼れるものもありません。
根林さんなら、すぐにその所在を突き止めることができるでしょう。

>「猫の写真一枚で何でも教えてくれるスレ」に向かう

その掲示板のスレッドには、多数の猫の写真が溢れています。かわいいですね。
また、以下のルールが提示されています。
1:スレに猫の写真を貼りさえすれば質問はスレに書き込むでも、掲示板に書かれたメアドへの送付でもOK
2:自ら撮影、あるいは譲り受けた猫の写真であること。拾い物は不可
3:連絡先(メール、各種SNSのDM等個人的なやり取りが可能なもの)を明記すること

実際、ルールに反した拾い物の猫写真は即座に削除されるようです。スレ主、何者?

猫の写真の入手手段はお任せします。
ちなみに、最近署の周辺でもやけに人懐こい三毛猫が見かけられています。

余談として、執務室暮らしの鏑木が夜な夜なその猫に威嚇していたところが目撃されています。
鏑木、動物は好きなのですが接近されると威嚇せずにはいられないので……。

>猫の写真を入手

猫の写真と共に情報を求める旨を送付すれば、即座に返事がきます。
ling_nekonekoとか何かすげー適当なアカウントだと思います。

『はじめまして! 素敵な猫のお写真ありがとう。こちらは警察の猫ちゃんだよね? 近頃住み着いたみたいだよね』

『知りたいことはなんでも。もちろん、「全て」がわかるほど万能ではないけど』
『それでも、君の質問にはだいたい答えられるよ』

======

◆冬虫夏草の怪異
人の精神世界に住み着く怪異。
胞子の形で宿主に取りつき、宿主の記憶から夢の世界を構築し、その内部で増殖する。
宿主からは「思い出の風景の中で、延々と殺され続ける悪夢」のように思われる。
やがて宿主の精神が怪異に屈した時、怪異は宿主の精神を食らいつくし、宿主は肉体ごと現実世界から消失する。
消失の際、怪異は不可視の胞子を撒くことで周辺の人間に取りつき、再び夢の世界に根付くことで勢力を拡大する。
ごく最近、見出された怪異であり、書籍やネットで情報を得ることは難しい。
また、発見された例が少なすぎるため現時点でこの怪異に名称は存在しない。

======

『ごく最近の怪異、とはいえ、近頃多発している失踪事件はこれが原因だと思うんだよね』

『本当は対策も知ってる。でも、言いづらい理由がある』
『それにさ、君だって知っているだろう? この手の怪異は「ルール」さえ広まってしまえばどうってことはない』
『妖怪だって都市伝説だって、人の中で流布されるにつれてどんどん弱点がつけられていくし、解釈が進められていく。そうして、怪異は怪異でなくなっていく。こいつもその例に漏れないはずだ』
『ただ、君たちはそれを待つには時間が足りない……、それもそうだろうね』
『そうだな、もしこれ以上を「知りたい」なら、ボクと勝負してくれないかな、「ゼロ」の天才メカニック?』
『お察しの通り、ボクもそれなりに天才を標榜する「魔法使い(Wizard)」でね』
『君の知りたいことは、ボクのお城にぜーんぶ隠してるのさ』
『さあ、君のやる気と、そのやる気を現実にするための能力を、ボクに見せてよ!』

「猫スレの主」とのハッキング勝負になります。
猫スレの主が隠している情報にアクセスするための判定です。

======

◆猫スレの主との勝負
〈コンピューター〉/10(端数切り捨て)を能力値相当として【抵抗表】で勝負します。
今回はハッキングを「仕掛ける」根林さんが能動側、猫スレの主が受動側として扱います。
これを3回振り、2回以上成功した場合根林さんの勝利となります。

======

また、特殊ルールを公開します。

今回の【抵抗表】の判定は特殊ルールが適用可能です。
そのため、根林さんの使用できる値は12となります。
猫スレの主の〈コンピューター〉は95のため使用できる値は端数切り捨てで9。
つまりRESB(12-9)で判定を行っていただきます。

勝利
『さすが~。楽しいゲームをありがとう!』
『それに、その「腕」があれば、きっと何とかできるだろう』
『君もオカルトに精通していれば当然知ってるんじゃないかな。「呪詛を破る」には、高いリスクがつきものだ。失敗すれば、呪詛はさらに凶悪さを増して辺りを侵蝕し、破らなかった時よりも被害が拡大しかねない』
『それはもちろん、この手の怪異にも共通している』
『だから、ある種の腕前が必要なんだ。確実に呪詛破りを成功させる腕、仮に失敗してもねじ伏せるだけの腕。君にはそれがあるんだろうよ』

猫スレの主のデータベースにアクセスすれば、これらの情報が得られるでしょう。

======

◆冬虫夏草の怪異:対策
1:祓い手が宿主の夢に潜り、怪異を祓う特定の術式を埋め込む。
2:夢の中の宿主を、怪異に殺される前に殺害する。
3:怪異が消滅するまで時間を稼ぐ。

======

『この怪異は、どうもプログラムめいていてね。「夢の中の宿主」を殺しては夢をリセットする、という挙動をしているけれど、その一連の動作にバグを発生させたとき、怪異が消滅し宿主が生き残ったという事例の報告がある』
『とはいえ、極めてリスキーだ。1を失敗すれば怪異は警戒して以降の難易度が上がるだろう。2は、怪異のルーチンをバグらせるために必須の手続きだけど、祓い手にも宿主にも負担がかかる。下手したらこれで宿主が死ぬ可能性もある』
『2を成功させれば、怪異はバグって自己破綻を起こし消滅する。ただ、その際に怪異は宿主の夢と、夢に入り込んだ祓い手をめちゃくちゃにしようとするだろう。……それに耐えきる必要がある』
『ああ、あと、祓い手は「一人」である必要はないよ』
『実際、夢の中に入れる時間はそう長くないだろうしね、一回の試行のタイムリミットは「夢の中の宿主が怪異に殺されるまで」だから』
『術式を仕掛けるのに一人。怪異を消滅させる手続きに一人。そんなところだろう』
(あざらし注:根林さんには1の儀式、犬見さんに2と3の儀式をお願いします)
『君に、術式を教えておく。夢の中に……、そうだな、三箇所、あるいは四箇所くらい埋め込めると怪異が消滅する際の余波を幾分防げると思う。宿主の記憶に強く焼き付いてる場所に埋め込むと効果的だと思うよ』

======

◆術:目覚めの楔
猫スレの主が教えてくれた、冬虫夏草の怪異が発生させる「夢」に楔を打ち込む術式。

MPを1d3消費することで使用可能、失敗した場合追加でMP1d3消費で再挑戦可能。
MPが0になった際には夢から追い出される。また、現在MPは1に戻る。

一種のプログラムの形をしており、怪異との〈コンピューター〉/10(端数切り捨て)を基準とした【抵抗表】判定を成功させる必要がある。
術者が能動、怪異が受動となり、怪異の能力値はその際開示される。
※当シナリオの特殊ルールが適用可能。

======

『それじゃ、グッドラック、根林サン、それから「ゼロ」の皆々様』

その時点で鏑木が一旦帰ってくる。
そして一言二言会話をしたらふらふらと仮眠室の方に向かう。何かそろそろ限界っぽいね。


◆前回のあらすじ
根林さんは、鏡さんから鏑木が「自分が殺される悪夢」に苦しんでいることを聞かされます。
また、それが何らかの不可解な存在による影響であるらしい、ということも。
それは一週間前に捜査を担当した失踪事件とも無関係ではなさそうで、放置しておけば鏑木もまた突然この世から姿を消し、かつ同じ症状を周囲にばら撒くであろうことがわかります。
実家の猫の写真と引き換えに「冬虫夏草の怪異」の情報を得た根林さんは、鏑木の夢に入り込み、その目で怪異を目にしたわけですが――。

根林さんは、その目で「冬虫夏草の怪異」を目にすることで、この怪異を祓うにはどうも三つの手順が必要であるらしい、ということに気づきました。

猫の写真と交換で得た情報と総合するに、この怪異は、どうもプログラムめいた存在である、ということ。
「夢の中の宿主」を殺しては夢をリセットすることを繰り返す、という挙動であるなら、その挙動の中にイレギュラーな動作を差し込めば、怪異のルーチンをバグらせることができるのではないか、ということ。
ただ、そのためには、以下のリスクがあるということも、根林さんには理解できるでしょう。

1:祓い手が宿主の夢に潜り、怪異を払う特定の術式を埋め込む。
これは怪異を祓い切るために必須ではないものの、怪異の影響力を削ぎ、以降の手続きで怪異に宿主と祓い手が害される可能性を下げるものです。
ただし、失敗すれば怪異は警戒して以降の難易度が上がることになるでしょう。

2:夢の中の宿主を、怪異に殺される前に殺害する。
怪異のルーチンをバグらせるために必須の手続きです。
「宿主を殺して夢をリセットする」のが怪異のルーチンであるなら、怪異に殺される前に宿主を殺害することで、「ありえない」挙動を発生させることが可能でしょう。
しかし、祓い手にも宿主にも負担がかかります。この手続きで宿主が死ぬ可能性もあるでしょう。

3:怪異が消滅するまで時間を稼ぐ。
2を成功させれば、怪異はバグによる自己破綻を起こし消滅するでしょう。
ただし、その際に怪異は宿主の夢と、夢に入り込んだ祓い手をめちゃくちゃにしようとするでしょう。宿主と祓い手はそれに耐えきる必要があります。

また、これらの手続きを全て一度の夢で行うのは難しいということも理解できるでしょう。
しかし、祓い手は根林さん一人である必要はありません。
「後に繋ぐ」ということを意識してもいいでしょう。

1の手続きに必要な儀式を開示します。
このプログラムを、夢の中に三箇所、あるいは四箇所くらい埋め込めると怪異が消滅する際の余波を幾分防げる、そう根林さんは思うでしょう。
この夢の中に、それぞれ位置を変えて仕掛けられるとよいのですが、果たしてそのような「場所」があるでしょうか。
……もしかすると、その「場所」については。
今、あなたの目の前にいる、どこかで見たような顔の少年が、知っているかもしれませんが。

フードの少年は、電信柱の陰から恐る恐るあなたをうかがっています。

《以下フリースタイル》
鏑木少年と出会う。鏑木少年に協力を求めれば、最初は警戒を見せるがやがて協力してくれる。

《鏑木少年ロール指針》
・見た目は小学校高学年~中学一年生くらい(聞かれれば「じゅっさい(=10歳、小学五年生)」と答える)。背は高め(155~160くらい)だがひどく痩せている。フードから覗く髪と目は灰色で、肌の色は薄い。鏑木と同じ特徴。
・一人称は「おれ」。ひらがな多めのたどたどしい口調で喋る。(精神的に見た目・実年齢より幼い)
・最初は酷くおびえている。視線が合わないことに気づかせてもいい。
・いじめない、とわかったら少し明るく喋るようになる。喋り方はわやわやで、相変わらず視線は合わないが。
・やや頭が悪いというか相手の話が半分くらい分かっていないような素振りを見せる。INTというよりはEDUが低いということが伝わるといいな。
・話がある程度落ち着いたところで「おとうさんを探している」ということを伝えること。詳しく聞くと、父親は家にいないこと、父親のことはよく知らないこと、その上で、先程父親らしき人物を見つけて追いかけてきたことを語る。父親と判断した理由は「おれににてる」から。
・父親を探している理由は「母親に会わせたい」から。母親は寂しそうで、いつも父親の話をしている、という話を付け加えてもいい。
・父親とおぼしき人物は、背が高くて眼鏡をかけてた、という証言をする。詳しく聞けば確か黒いシャツに赤いベストを着てて、ズボンの色は灰色だったと思う、という説明になるかな。適宜状況に合わせて。

根林さんが介入を行おうとしているのに気づいたのでしょうか。
ざわり、と、周囲の影がざわめきます。
【抵抗表】判定を行います。
根林さんは能動側で12、怪異は受動側で5になります。

======

ここからは何も書いてなかったので、完全にアドリブで進行していました。

======

【宿題】
次回の犬見さんのシナリオまでに、
「根林さんは犬見さんに何を伝えたのか?」
を根林さんの言葉(あるいは残した文面)でまとめていただけると助かります。
よろしくお願いいたします。

【報酬】
鏑木の夢に楔を打った:SAN+2d3

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#[TRPGシナリオ]
#アフターグロウ・アフターイメージ

遊び

アフターグロウ・アフターイメージ/Side: 鏡 八千草

CoC6版『庭師は何を口遊む』自陣向けに書いたシナリオ、HO4の鏡 八千草さん向け。

※この文面には『庭師は何を口遊む』のシナリオのネタバレが含まれます。


■個別トレーラー
あなたは今、夕焼け空の下に立っている。……何故か。
つい先ほどまで、あなたは零課の執務室にいた。
ただ、鏑木が「調子が悪いから少し休む」と言ったきり、仮眠室から戻らないため、様子を見に行ったはずだったのだが。
黄昏時の知らない街並みは、静かで、よそよそしくて、あなたを拒むようで。
その時、どこからか、あなたを見つめる視線を感じた。

======

■Side: 鏡 八千草/特殊ルール

「あなたは手際よく俊敏性に優れ、多岐にわたる心得がある。」

あなたは、この夕暮れの街においては、その「手際よさ」と「俊敏性」をもって、あらゆる【戦闘技能】【探索技能】【運動技能】をDEX*3(=66)で代替することができる。

※理由としては「夕暮れの街」は「鏑木の精神世界」であるため、鏡さんの本来のスペックに加えて「鏑木がイメージする鏡さん」が反映されているからである。鏑木は鏡さんが「なんでもできる」と思ってるフシがある。ただし、交渉と知識に関しては流石に「鏡さんが持っている範囲」でしかない、ということを理解しているため代替が不可能である模様。

======


さて、鏡 八千草さん。
あなたは今、知らない場所に立っています。
夕暮れ時の住宅街。
しかし、今は昼時のはずで、しかも零課の執務室にいたはずです。
これまでに何があったか思い出そうとすると、まず、鏑木チーフのぼやきが浮かぶでしょう。


鏑木
「なーんか、最近、変な夢ばっか見るんだよな」

そんなことを言っていた鏑木は、近頃、少しばかり調子が悪そうです。
そんな状況が、ここ一週間ほど続いているでしょうか。
鏡さん、あなたは鏑木と何かその件について話したでしょうか?
(以下、鏡さんが望むならRP)

《鏑木ロール指針》
・夢の話は聞かれなければ詳細は答えない。鏑木はよく覚えてないので。
・ただ、「毎回、夕暮れの景色のような気がする」とは答える。「あと……」と、口ごもるようなそぶりを見せるが、「いや、何でもない」と言う。
・問いただせば、「毎回、何かに殺されてる、気がするんだ」と、白状する。「『何』に殺されたのかは思い出せないんだが、何かすっげーリアルな感触が残ってんの。嫌んなっちゃうぜ」とへらへら笑ってみせるが、その顔色は酷く悪い。

ともあれ、零課チーフ・鏑木は最近はずっとこんな調子だったのです。
常日頃から精神力ひとつで稼動してるような男なので、ぼやきつつもなんだかんだ仕事はこなしていたのですが。
今日に限って、昼食時、ふらふらと仮眠室に向かいながら、鏑木は鏡さんに言いました。
「悪い、調子が悪いから少し休む」
「鏡、もし時間が過ぎても俺が起きてこなかったら、叩き起こして構わねえから」
……そして、昼の休みが終わっても起きてこなかったんですね。
仕事させるにせよ、帰らせるにせよ、声をかけねばなりません。
かくして、仮眠室に向かった……、ような、記憶はあるのですが。


あなたは、今、知らない住宅街に、一人立っています。
ひどく静かで、車の音や人の声や足音、風の音も聞こえません。
異様な状況にSANc(0/1)
……その時、あなたは視線を感じます。
別に目星とか聞き耳とかは必要ありません、その正体も明らかなので。
ふ、とあなたが視線を向けた先、道の途中に何者かが立っています。
ひとりの少年です。

(立ち絵を提示)


あなたが気づいたことに向こうも気づいたのでしょうか、びくりと震えますが、逃げはしません。
……近づいてもこないですが。/

《以下フリースタイル》
鏑木少年と出会う。鏑木少年が「父親(精神世界を探索する鏑木)を探している」ことを伝え、鏡さんに協力してもらう形にもっていく。

《鏑木少年ロール指針》
・見た目は小学校高学年~中学一年生くらい(聞かれれば「じゅっさい(=10歳、小学五年生)」と答える)。背は高め(155~160くらい)だがひどく痩せている。フードから覗く髪と目は灰色で、肌の色は薄い。鏑木と同じ特徴。
・一人称は「おれ」。ひらがな多めのたどたどしい口調で喋る。(精神的に見た目・実年齢より幼い)
・最初は酷くおびえている。視線が合わないことに気づかせてもいい。
・いじめない、とわかったら少し明るく喋るようになる。喋り方はわやわやで、相変わらず視線は合わないが。
・やや頭が悪いというか相手の話が半分くらい分かっていないような素振りを見せる。INTというよりはEDUが低いということが伝わるといいな。
・話がある程度落ち着いたところで「おとうさんを探している」ということを伝えること。詳しく聞くと、父親は家にいないこと、父親のことはよく知らないこと、その上で、先程父親らしき人物を見つけて追いかけてきたことを語る。父親と判断した理由は「おれににてる」から。
・父親を探している理由は「母親に会わせたい」から。母親は寂しそうで、いつも父親の話をしている、という話を付け加えてもいい。
・父親とおぼしき人物は、背が高くて眼鏡をかけてた、という証言をする。詳しく聞けば確か黒いシャツに赤いベストを着てて、ズボンの色は灰色だったと思う、という説明になるかな。適宜状況に合わせて。

《やってもいい判定》
〈目星〉
(成功・失敗にかかわらず)
とりあえず、この子は鏑木によく似てますね。なんか日本人離れした珍しい見た目してますからね、あのチーフ。
(成功)
あと、やや、右手をかばうような動きをしてますね。怪我をしているのかもしれません。

〈アイデア〉
それ、父親というか、さっき仮眠室で寝てたはずの鏑木なのでは?
ただ、鏑木に子供がいるという話は聞いたことがないですね。
(名前を聞いていれば子供鏑木も鏑木健太と名乗ってるのでここはまあ適度に調節して)
鏑木なら、この街のこと、自分の状況のこと、何か知っているかもしれません。

《探索》
どうやら、この街の中に、鏑木がいるようです。
……まあ、この少年もどうも鏑木みたいですが。
状況はよくわかりませんが、とりあえず、鏑木をとっ捕まえて話を聞いた方がよさそうです。


【探索箇所】
・住宅街:夕暮れの街並み。家々の扉は閉ざされており、人の気配はない。
・川沿い:家々の間から土手が見える。おそらく川が流れているのだろう。
・トンネル:住宅街の道の先にはトンネルの入り口がある。その先は暗く、何も見えない。

どこに向かっても出来事の起こる順番は変わらないが、以下の描写を挟む。

《1:影に追われる》
辺りを見渡す。何かないか――と思った時、視界に「何か」がふっと重なり世界が暗くなる。

>BGM: 停止

景色を覆うような、黒い網のような。
もしくは……。

〈博物学〉
(成功)
それは「菌糸」のように見えたかもしれません。
ただ、あなたの知識にはない種類であるし、そもそも、目に映る景色全体を覆う菌糸など地球上には存在しないでしょう。

その時、ずるり、視界の隅で何かがうごめく。
(場所に合わせた描写)の影と思われていたそれは、あなたの前で引き伸ばされ、歪み、生い茂り、花を咲かせる。
それは、あの教会地下で見た「地獄の植物」に、あまりにもよく似て――。
あり得ざる光景に加えて、罪と恐怖の記憶が呼び起こされ、SANc(1/1d3)

それは、影のようでありながら、確かな質量を持っているように見えます。
刹那の恐怖に身を竦めたところで、あなた目掛けて、恐るべき素早さで這ってきます。
あなたは、この影から逃れなければならない。そう直感します。

>BGM: Memorial-Tablet

〈回避〉or【DEX】*3

・成功
あなたが避けたことで、その植物のような影はあなたの横をすり抜ける。しかし、即座に鎌首をもたげてもう一度、あなたを狙うことでしょう。
・失敗
影があなたに絡みつきます。その感触は、まさしく「植物」のそれで。力強く、荒々しく、あなたの体を締め付けます。
HP-1d3
あなたの脳裏に激しくちらつくのは、色鮮やかな花々。あなたの前で花に覆われていった、相模原の姿。
かつての出来事を「繰り返している」かのような錯覚に、自分が「その番」になったかのような感覚にSANc(1/1d6)

その時でした。
たぁん、という乾いた音。
影の植物ははっと我に返ったかのように動きを止め、音もなく影の中に潜り込みます。

>BGM: 停止

そして、その場には静寂が戻りました。
先ほどの音は――銃声?
あなたは音の聞こえた方を振り返りますが、そこに人の姿はありませんでした。


視界を覆っていた網もいつの間にか晴れていて、それは、ひと時のゆめまぼろしであるかのよう。


《2:鏑木を発見》
「おとうさん」
そう言って、少年が駆けていく。
見れば、灰色の髪をした、長身痩躯の男が立っている。
仮眠室で寝ていたはずの、鏑木だ。
「おー、いたいた。……って、あれ、鏡?」
(RP)

《鏑木ロール指針》
・事情を聞かれると「いつもこの夢を見てんだよ」と素直に答える。
・どうして鏡さんがここにいるのかといえば、「俺は目を覚ますと思い出せなくなる。だから、原因を探ってくれる『誰か』を呼んでた」「本当に『誰か』が来てくれるとは思ってなかったが」「どうも俺は何かにとりつかれてるっぽくてな」「日に日に夢の中で起こることが悪化してるんだよな」「お前も見ただろ、あの、超気色悪い網目と、襲ってくる影」「俺は、毎日、あの影に殺されることで目が覚める」
・「別に、俺だけがうんうん唸ってりゃ済むならそれでいいんだが」「嫌な予感がするから、俺の頭がかろうじて正常な間に誰かの助けを借りたかった」(ちらつく、黒い網)「この網が俺の夢全体に広まった時、最悪なことが起こる気がする」
・「ただ、お前を呼び込んじまったことで、『こいつ』が警戒してるみてえだな。同じ奴を二度呼び込むことは難しそうだ」「だから、今、解決できなくとも、『持ち帰って』くれないか」「ここで起こったこと、何が影響しているのか、お前のわかる限りでいいから」

その他情報
・「俺がガキのころ暮らしてた街に似てる……、かもしれない」「よく覚えてねえんだよな」
・鏑木少年から「おとうさん」と呼ばれていることについて、鏑木は声を殺して「一応、今は『おとうさん』ってことにしといてくれ」という。「何度説明しても忘れちまうんだ。俺だけが記憶してる」「目覚めちまえば、俺の方が何にも覚えてねえのにな」
・先ほど銃を撃ったのは鏑木。鏡さんのことは見えていなかったが、影が誰かを襲っているのを見つけて、咄嗟に威嚇のために発砲した。ホルスターの銃を見せる。鏡さんは持っていない。
※鏡さんが持っていないのは「鏡さんには撃たないでいてほしい」の意味が強い。これはアイデアあるいは心理学で判断させていい。
・鏑木が同行する。

鏑木少年が「おとうさん、おかあさんに会って」と言い、探索場所に『鏑木家』が追加される。

・鏑木家:古く小さな一軒家。庭は荒れていて、長らく手入れがされていない。

《3:襲撃と目覚め》
あなたたち三人は、()に向かいます。



そこに、再び、覆いかぶさる黒い網――。
鏡さん、あなたは改めてそれを見て、どうも「菌糸」のようだと思うでしょう。
そして、同時に、影という影から現れた草花があなたに襲い掛かってくるでしょう。
銃声。傍らに立つ鏑木が銃を抜いて、あなたに向かってきた影の花を撃ちます。
しかし、その数は減るどころか数を増すばかり。


「あー、こりゃ無理だな」
そう言って、鏑木は幼い自分自身を鏡さんの方に押しやります。
「いくら『舞台装置』だとしても、こいつがどうにかなるのは、気分が悪い」
「俺の目が覚めれば、お前も覚めるだろ」
「――ただ、『何が起こったのか』は、きっちり見届けてくれ」
「俺は覚えてられられないから、お前だけが頼りだ」


判定を行っていきましょう。
鏑木が前に立ったことで、あなたに向かっていた影のほとんどは鏑木に向かうことでしょう。
しかし、それでも、あなたの体にも巻き付こうとする蔦がひとつ。
〈回避〉or【DEX】*3
失敗でHP-1d3

もたげる影が裂け、改めて絡み合い、更に形を凶悪なものにしていきます。
その動きを、あなたは、確かに目に焼き付けて。

〈博物学〉
影のようなそれもまた、景色を覆うそれと同じ、菌糸の塊であるように思います。
先ほどの鏑木の言葉を思い出します。
「この網が俺の夢全体に広まった時、最悪なことが起こる気がする」
もちろん、このような奇怪な現象を起こすものなど、地球上には存在しません。
しかし、「その形」を取っているように見える以上は、何らかの類似があってしかるべきです。
あなたは、ふと、「寄生する生物」のことを思い出すでしょう。
例えば、Ophiocordyceps sinensisは、土中の虫に寄生し、その体内の養分を用いて菌糸を張り巡らせ、やがて子実体を作り菌を撒く子囊菌類のきのこの一種です。
Ophiocordyceps sinensis、いわゆる「冬虫夏草」と呼ばれるそれと、鏑木の夢を侵蝕しているこの菌糸は極めて近しい生態を持つように思われます。
そして、鏑木の夢を侵蝕しきったその時には――、虫から生えたそれが菌を撒くように。被害者が増えることを示しているのでは、ないでしょうか。

※失敗した場合は〈知識〉
影のようなそれもまた、景色を覆うそれと同じ、菌糸の塊であるように思います。
先ほどの鏑木の言葉を思い出します。
「この網が俺の夢全体に広まった時、最悪なことが起こる気がする」
もちろん、このような奇怪な現象を起こすものなど、地球上には存在しません。
しかし、「その形」を取っているように見える以上は、何らかの類似があってしかるべきです。
あなたの頭に浮かぶのは、虫から生えるキノコ、いわゆる「冬虫夏草」の類。
この菌糸もまた、鏑木の夢を侵蝕しきったその時には――、虫から生えたキノコが菌を撒くように、被害者が増えることを示しているのでは、ないでしょうか。

どうすれば?
あなたはまだ、その答えを持ちません。
……けれど、あなたは一人ではないのです。

「頼んだぞ、鏡」

群れる影の向こうから、声。



そして、何かを押し殺すような呻き声と、何かが折れる音。
SANc(1/1d3)

そして、あなたの意識はすとん、と闇に落ちて。


目を開けば、そこは見慣れた仮眠室。
酷く青い顔をした鏑木が、それでも、何でもない風を装って、「悪い、ちょっと寝過ごした」と声をかけてくるでしょう。

「夢に、鏡が出てきた気がした」

あなたは、忘れる前に二人に伝える必要があるでしょう。
鏑木に何が起こっているのか。
鏑木の夢で知りえたことを。

これはもはや、鏑木一人の問題ではありえないのですから。

【宿題】
次回の根林さんのシナリオまでに、
「鏡さんは根林さんと犬見さんに何を伝えたのか?」
を鏡さんの言葉でまとめていただけると助かります。
よろしくお願いいたします。

【報酬】
鏑木の夢から情報を持ち帰った:SAN+2d3

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#[TRPGシナリオ]
#アフターグロウ・アフターイメージ

遊び

モッキンバード/不知火 諒(しらぬい・りょう)

20230328093213-aonami.png畳む

「ご存じでしょう? アタシは『秘密』ってぇやつが大好きなの。それが厳重に秘匿されてれば、それだけ魅力的!」
「天才!!!!! アタシってば天才ね!!!!!」
「ハロー・ワールド!」

35歳、男性、157cm
初出はCoC6版『かいぶつたちとマホラカルト』HO魔女。
陽気でかしましいオネエ言葉のブラックハッカー。知識欲が旺盛で、本人基準で「面白いこと」「刺激」を追い求めている。
派手な服に加えて派手なウィッグや色眼鏡、顔にペイントを施すなど、とにかく見た目からしてうるさいがこれは変装半分趣味半分。本来は小柄で貧相なぱっとしない姿の男。目だけはきらきらしてる。
犯罪者組織『Greenwood』の諜報役だがアジトにいることは少なく、基本的には仕事のときだけ顔を出す。あとたまにお土産を持ってくる。
明るいお調子者、絵に描いたようなルーニーだが、その「絵に描いたようなルーニー」というポーズの裏でほとんどの相手を低能と見下す傲慢なインテリらしさも垣間見える。
とはいえ基本的にはお人好しの世話焼きで、特に身内にはお節介になりがち。インテリらしく「教育」には熱心である。その根っこの人のいい性質から「犯罪者やめろ」コールが後を絶たない。
なお表の顔はベンチャー企業の社長。IT企業ではあり自分でも開発したもので特許を取ったりしているが、組み込み系の開発なのでつまりハッカーとしての活動は単なる趣味。

■蛇足
秘匿受け取ったあたりから「表の顔で社長やりたい!」って言ってた。どうした?
『無名夜行』のエンジニアの並行存在。こっちは鏑木よりかなり近しさがある。

#TRPG

遊び

鏑木 健太(かぶらき・けんた)

20241019201512-aonami.png畳む

「俺だって取り乱すことはあります~取り乱しまくりですぅ~」
「無駄に堂々と立ってることだけが俺の取り柄だ」
「待たせたな」「帰ろう」

40歳、男性、身長186cm
初出はCoC6版『庭師は何を口遊む』HO1。
警視庁特殊犯罪捜査零課チーフ。
日本人離れした色彩に、すらりとした体躯と抜群の美貌を誇るが、口と態度と足癖の悪い男。服装のセンスもなんか変。
外向きには刺々しく威圧的なキャラクターを演じるが、身内と認めた相手には剽軽でやや幼稚な本性を見せる。
態度こそ悪いが警察官・刑事としては極めて真っ当。情に厚いものの、捜査の上では一旦感情を横において物事をフラットな視点で見るタイプ。本人の中で「警察官という立場上の表明」と「自身の考え、思い」はかなり明確に切り分けられている。
クールなインテリ風の見た目で勘違いされやすいが、「自分がなりたいと望んだ警察官になる」ために不器用な努力を重ねて今に至る、泥臭いタイプの刑事。
他のメンバーのような突出した特技もなく、能力はぱっとしないが、その分零課の顔として矢面に立ったり、メンバーが自由に動けるよう面倒事を引き受けたりするのが仕事。当人曰く「堂々と胸を張って立ってるだけが取り柄」。
少年期のトラウマにより人に触れることが極めて困難で、満員電車などの人との接触が避けられない場所が鬼門。
また「見た目で判断される」ことに辟易しており、そのような扱いを受けると対応が塩になるが、その一方で己が他者を見た目や生来の特性で判じることのないよう心がけている。

■ネタバレ
>>2140

■蛇足
なんかキャラシ作ってたらAPPとSIZ高くなったので盛大に残念な美人をやっている。残念な美人なら任せろ。
一応『無名夜行』のドクターと同姓同名よく似たお顔の並行存在だけど性格含めて完全に別人。ただ根っこが素直で天然なのは変わんないかも……。

#TRPG

遊び

アフターグロウ、してる!
ほんと、遊んでいただけてハッピーだよ~!!
あとでここにシナリオは一通りまとめてしまおうかなとは思っている。
あざらしがどれだけシナリオをいい加減に書いてるかはわかっていただけると思う……。

遊び

>>2042
ソレナリの冒険録やりたいのでキャラを練ってる。
獣人合わせをしてるひとたち楽しそうだな~と思ったからあざらしもちょっと獣の特徴のあるひとにしてみよかな。
でも何の獣にしよかな……。

あざらし!?

世のあざらし妖精(セルキー)は美男美女ぞろいだといいます。
で、人間を誘惑して一夜を過ごしたり、人間にあざらしの皮(セルキーはあざらしの皮を脱いだりかぶったりすることで人間の姿とあざらしの姿を行き来する)を隠されて人間と家庭を作ることになったりする。
なんかそういう、異種婚にまつわる話になる種族なんよね、あざらし妖精。

じゃああれか、人間とも同族とも上手くやれない、きれいなお兄さん。
人を誘惑もしなきゃ同族にも出来損ないみたいに言われて、種族特徴を生かすこともせず燻ってるお兄さん……。

それ鏑木って言わない? そうかも。

遊び