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シアワセモノマニア
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ハッピーをお届けする空想娯楽物語屋

No.1077

そういえば旅行先で結構本を読んだのだった。
こう……お風呂上がりにぐったりしてるときに、ちょうどよくて……。
あとお宿が自由に使える個室風呂だったので、湯船入ってる間の15分間読書用。
(流石に人が出入りする場所で本持ち込むのはマナー違反なので……)

invert 城塚翡翠倒叙集
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何だかんだ読み終わったのだった。
『雲上の晴れ間』、終わりのやり取りがすごく好きだったな~。翡翠ちゃん、罪を認めた人には結構優しいのだよな……という……。語り手(犯人)の意識の変化もあるのだろうけど。あとあざらしも似た仕事してたのでちょっとピンときた部分もあった。でもトリック全体はわかんないよ~。
『泡沫の審判』、そう来るか! となる「証拠」。これ書くのにタイトル確認して納得しちゃった。なるほどなぁ~。女性犯人だと男性犯人の話とは翡翠ちゃんに対する印象が変わるのがなるほどな……という気持ち。多分こっちの犯人がオーソドックスな反応で、IIに出てくる方が例外なんだろな~というのがよくわかる。
『信用ならない目撃者』、ひゅーっ、となる。ひゅーっ!!! 鮮やか。これはすごいな~。小物って言い切っちゃう翡翠ちゃんに痺れる。そう考えてみるとmediumの犯人にはほんとに翡翠ちゃん大苦戦させられてたんだな……、というのが改めて理解できちゃって……、おおん……。

invert II 覗き窓の死角
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勢いよくこっちも読み終わっちゃった。てへぺろ。
『生者の言伝』、美女二人を前にしてすごい浮足立ってる少年かわいいんだよな。そして翡翠ちゃんの背景がちらっとする……。これ、少年視点だからというのもあってめちゃめちゃ難しかったな、読み切ってもまだ首を傾げてしまうところある。あざらしの頭が弱い。いや、起きたことはわかるのだけどね! 少年、強く生きてくれ。
『覗き窓の死角』、えーんってしちゃった……。友達として出会ったひとと、対決しないといけないお話……。でもそう、そうだよね、翡翠ちゃんはそうだからこそ翡翠ちゃんなのだよね、その生き方を選んだ(選ばなければ自分を裏切ってしまう)という。今回の事件、かなりぎりぎりのラインだったよね翡翠ちゃんラインでは。翡翠ちゃんだから見えなかったこと、そして翡翠ちゃんだからわかったこと。その上で真ちゃんが強かったのがよかった。真ちゃんかっこいいなぁ~!! そして、今回の犯人、かなりこう……、どうしようもなくどうしようもなくて、よかった。翡翠ちゃんが生き方を変えられないように、この人も無理なんだな、というのがわかってしまう。友達になりたかった、でも、どうしても袂を分かつ二人のはなし……。

タロットの秘密
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十戸さんの定期更新自キャラタロットカード企画に参加するので、参考に読んだもの。
タロット、昔からちょっと興味はあったけど興味がある程度のあざらしだったので、歴史的なお話は全く知らなかったのだけど、だからこそめちゃくちゃ面白かったなぁ~。
単なるゲームカードだったものが、後付けで神秘性を付与されていく過程が本当にわくわくする。名前だけは何となく知ってる魔術師たちが出てくるのもへへっとする。もうそれだけで強さを感じるし、それだけタロットというものが魅力的であるということなんだろうな。
この著者さんの姿勢もかなり好きだなあ、きちんと実証されてる部分とそうでない部分を切り分けてはっきりしている部分を真摯に語った上で、それはそれとして占いとしては自分の感覚と積み重ねた経験に素直に読み解くのがよい、と説くところ、よきですね……。

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