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シアワセモノマニア
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ハッピーをお届けする空想娯楽物語屋

No.2099

 厳冬、ということばが相応しかろう。
 傍目に体温らしきものを感じられない青ざめた肌。凍空に立ちこめる雲のごとき鉛色の髪、その合間に覗くのは雪の白。身を切る北風に色をつけるなら、きっと、そのまなざしの銀となるのだろう。
 人の形をした冬は、今日も街を行く。モノトーンの世界に、朽葉色のマフラーだけが、色を持って靡く。

(冬の擬人化)

#てがきのひとひら

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ペン:PILOT「iro-utsushi<いろうつし>」
インク:PILOT「iroshizuku<色彩雫>/冬将軍」
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