厳冬、ということばが相応しかろう。 傍目に体温らしきものを感じられない青ざめた肌。凍空に立ちこめる雲のごとき鉛色の髪、その合間に覗くのは雪の白。身を切る北風に色をつけるなら、きっと、そのまなざしの銀となるのだろう。 人の形をした冬は、今日も街を行く。モノトーンの世界に、朽葉色のマフラーだけが、色を持って靡く。(冬の擬人化)#てがきのひとひら続きを読むペン:PILOT「iro-utsushi<いろうつし>」インク:PILOT「iroshizuku<色彩雫>/冬将軍」畳む 2024.10.8(Tue) 15:36:47 文章 edit
傍目に体温らしきものを感じられない青ざめた肌。凍空に立ちこめる雲のごとき鉛色の髪、その合間に覗くのは雪の白。身を切る北風に色をつけるなら、きっと、そのまなざしの銀となるのだろう。
人の形をした冬は、今日も街を行く。モノトーンの世界に、朽葉色のマフラーだけが、色を持って靡く。
(冬の擬人化)
#てがきのひとひら
ペン:PILOT「iro-utsushi<いろうつし>」
インク:PILOT「iroshizuku<色彩雫>/冬将軍」
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