No.2897
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Xというか、Xと呼ばれているその人について考えるときのキーワードが「正義の執行」と「死神の足跡」だって話をちゃんとしたことなかったかも。
やや無名夜行の雰囲気ネタバレもあるから(今更だけど)下げとこか。
これ、あざらしが初めてTRPGにX(の元のひと)を作ったときの設定フレーズで、つまりXってTRPGからの逆輸入キャラなんだけども、今でもその前提は有効で……。
Xは基本的には「正義の味方」でありたい、正義の側に立っていたいと思ってんだけど、そうなれなかったからああなってるのは周知の通り。
ただ、Xって自分のしていることが(他者から)正義と呼べるか、と問われると恥じ入るように首を横に振るけども、だからといって、己なりの「正義の執行」をやめるかというとやめないんだよね。己がこの瞬間においてこれが正義であるはずだ、と信じたこと(と、それに伴う行動、時には罪である行動)を止められない。そういうひと。
あとなんか、どこまでも「正義の味方」ではないんだよなX。あくまで彼を表現する言葉は「正義の執行」であって、どちらかというと正義の概念そのものというか……ある視点にのみに偏った「正しさ」とそれを実現する行動そのもの、がひとの形をしてる感じなのかな~という、気持ちでXを描いてるかも。
だから「正義の味方なのか」という問いにも首を横に振る。だって「正義」と名前のついたものは自分の中にしかないし、それを思った時点で既に執行しているという類のもので、「味方する」ようなものではないから。
あとXの人生観に関わってるものとして、「Xに深く関わった人間はことごとく死に至っている」というものがある。これが「死神の足跡」。
これはXが手を下したって話ではなくて、事故とか病とか自殺とか、とにかく「寿命によらない何らかの命の断絶」をXは絶えず目の当たりにしてきたんだよな。
大切に思っていた身内の死(Xは故に天涯孤独である)、自分に優しくしてくれた友人の死、えとせとらえとせとら。
当人も言語化はしてないけれど、うっすら自分は人と深く関わってはいけない、死を招いてしまう、そんな風に己を感じているってところがある。
そんな感じの人物であり、そのこと自体には特にプラスもマイナスもなく、ただ「そうである」ものとして書けるといいな~ということをつらつら思うなどしている。畳む