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シアワセモノマニア
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ハッピーをお届けする空想娯楽物語屋

No.507

「私」を自分の手で殺しておいて、死体を前に呆然と立ち尽くすXが見たくないといえば嘘になるが……。(これは悪いあざらし)

もちろんさっきも言ったとおりXに「私」やスタッフを殺すだけのモチベーションがないのでそんなことは絶対に起きないのだが。
あざらしのキャラ、ノータイムで人を殺せるタイプがほぼいないので(できる限り避けて通ってきた要素なため……)、ついはしゃいでしまう。悪い癖である。
一応空色のチェインとかブランとかあのあたりは殺人経験あるし、霧世界の霧航士たちだってもちろん人を殺した経験はあるけど、でも根本的に背景も事情も違うからな……。
殺人そのものを目的とした殺人、をするキャラがいないというか。ふつういないよ。いちゃダメだよ。

Xはあれで気質としては善良なのが書いてて好きなところ。ベースとしては善意で生きてる。
「私」もその辺は普段の振る舞いでわかってしまうから、Xって悪い人ではなさそうなんだよな……みたいな気持ちになってしまうんだけど(そして「私」の視点で描く以上はそういう評価になる)。
スタッフたちも警戒してたのが徐々にゆるんでくるんだろな……実際何も起こらないし……。
目の前でスタッフが困ったことになって、何ができるわけでもないし、仮にできたとしても自分が手を出してはいけないだろうし、でもどう見ても困ってるのだからほっとけない……と思いながら露骨におろおろするXと、そんなXを見て和む「私」とかいてもよいよね。かわいいね。

#無名夜行

創作